きむともDiary

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読書【硝子の塔の殺人】

※ネタバレを含む恐れがあります。

 

ミステリ小説をテーマにしたミステリ小説なのかな?

とある山奥に硝子で出来た奇妙な館がある。そこに集められたのは医者、名探偵、刑事、料理人、ミステリ小説家など個性豊かな面々。まるでミステリ小説の登場人物かのような構成。そしてそこで起こる連続密室殺人。怯える者、犯人を追う者、犯人、そして殺されてしまう者。読者に最後の最後まで真実が判らないように物語が進んでいく。それもそのはず。カラクリはミステリ小説にとっては邪道なものだから。

 

ところどころスッキリしなかったかなと感じた。殺されたであろう人物が残したダイイングメッセージが回収されてなかったり(私の記憶違いや解釈ミスであったらば大変申し訳ない)犯人の動機が某見た目は子ども頭脳は大人の彼が事件を解決する映画の「弁慶じゃなくて義経になりたかった」というやつを思い出す感じの動機だったり。ただそこに至るまでの凄惨なストーリーは衝撃だった。

一番はラストシーンで若干ラブコメ的なふわっとした雰囲気に違和感を覚えたかも。一応殺人があったんだけど、、、なんかイイ感じで終わったね?的な。

ちゃんと回収されていった線に関しては度肝抜かれる。その伏線のシーンがはっきり蘇るほどきれいに繋がってる。

 

なんだかんだ言ってもミステリー小説は面白い。恋愛系や感動系はなんとなく結末が予想できてしまうストーリーが多い(これはこれで面白さがある)がミステリーは意外性が各場面で披露されて読み応えがあって読んでいて楽しいね。ハマりそう。