きむともDiary

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読書【護られなかった者たちへ】

 

時に働かなければ賞金などと囁かれる生活保護の制度。この物語を読んでからは、なんてことを言ってるんだという気持ちになる。物語自体はフィクションであり現実に起こったものではないものの、実際に起こった東日本の災厄をはじめとした様々な描写がリアリティを高めている。

どこにでもいる普通のサラリーマンでしかない自分には、生活保護制度のなんたるかは未知のものだけど、生活保護に対する知見が広がったように感じる。

 

ストーリーは序盤、中盤にかけてはゆっくり目に進んで、ミステリー的にどうなのかと感じるくらい事件の犯人像が鮮明。しかし終盤に一気にアクセル全開のごとく引き込まれる展開に目が見開いた。難しい題材にもかかわらず表現が丁寧でスッと入ってくると感じた。

読んでから知ったけど映画化されていたんですね。映画も観てみようかなと思えるくらい読んでいて心にくるものがあった。